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リュートと朗読

2009.05.02

「もうひとつの美術館」で『リュートと朗読のコンサート』がありました。

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『リュートと朗読の小さなコンサート』
芳賀謙介・洋子

5月2日 14:00~14:45 もうひとつの美術館
5月3日 14:00~14:45 那珂川町谷川 芳賀宅
*3日は一日中自宅を開放しています。お茶でも飲みにおいで下さい。

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むかし仲間と詩の朗読とかやって遊んでた頃、たしかバッハのシャコンヌをリュートで弾いてるテープをバックに流して朗読したことがあります。
今日、芳賀さんの演奏を聴いて思いました。
リュートって歩きの速度だなあ。
しかも、風景が流れていく速さじゃなくて、周りの景色がいっしょに付いてくる速度の歩みって感じ。

奥さんの洋子さんの朗読もすごく板についてましたね。
聞きながら物語に入り込んじゃいましたw
明日は谷川の別荘(将来永住予定だそうです)でのコンサートなので、また違った演奏会になるでしょうか。

今日の会場だったもうひとつの美術館では、

『森においでよ。』
4月29日~5月10日 10:00~17:00

・タイ・ネパール・バングラディッシュ物産展
・5月4日「あすなろ」パン+飲み物で50円引

をやってます。

この美術館で展示されてる作品群は、ホントに才能の宝庫って感じです。
那珂川町の3つの美術館はそれぞれ特徴を持ってますけど、しょうがい者アートっていう、ちょっと敷居が高そうなテーマに見えて、じつはすごく身近なところで輝いてる作品があふれてる場所なんですよね、もうひとつの美術館って。

「もうひとつの美術館」へのリンク
もうひとつの美術館
廃校になった小口小学校の校舎をそのまま使っています。展示室は大正時代、演奏会があった教室は明治時代の建築だそうです。

乾徳寺に行ってきた つづき

2009.05.02

乾徳寺 つづき

・作山君恵作品展『ウマの骨の作りしものは・・・』
 4月29日~5月5日 10:00~16:00

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境内に新築された会館のなかの茶室に展示されています。
作山さんは乾徳寺会場の他に、

作ってみよう風鈴!
5月5日 10:00~14:00
谷川小学校 体育館

もやりますね。

会館の2階では、

山野草の押し花展
無料体験有り!
4月29日~5月5日 10:00~16:00

をやってます。
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境内では天生目さんの、

風花園『野の花盆栽』
4月29日~5月5日 10:00~16:00

も開催中でした。

ミニ盆栽を観てたらちょっと涼しくなりました。
ていうか、舗装ばっかりの街中から乾徳寺の参道をちょっと入ると、空気がぜんぜん違っていて暑さもあんまり感じないんですけど。

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しかし、このたけのこ、去年も生えてなかった?
同じたけのこなわけはないので、ここがピンポイントで生えやすい場所なのかも。盆栽展のいい目印です。
たぶん来年も生えるであろう。
次回はこいつをウェブ広報助手に任命したい。正直、たけのこの手も借りたい状態なので。
というわけで、これから宇都宮に行ってきます。

今日、もうひとつの美術館で行われた『リュートと朗読の会』の報告は帰ってから・・・。

乾徳寺に行ってきた

2009.05.02

むっちゃくちゃ暑いんですけど。夏ですか?
花風会場のひとつの乾徳寺に行ってきました。ここが一番入場者数がおおい会場ですね。

乾徳寺

5月3日
・山路茶会 10:00~15:00
・たけのこ接待 10:00~
・禅の風コンサート Ren(ケーナ演奏) 11:30~/13:30~

5月4日
・たけのこ掘り 11:00~

5月5日
・子どもかんのんお遍路 14:00~
・岡倉ゆかりコンサート 15:00

↑の他に乾徳寺を会場にして催されてるものもたくさんあって、賑やかです。
ファッションあらいさんが花風Tシャツを売っていました。
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本堂では岡倉石朋展と、木工のてれんこ工房と陶器の希器、タニグチヒサヨさんのフェルト作品の3人展が開かれています。
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イヌ派としてはこれはかわえぇな。
写真が載せきれないんで、分けてアップします。

新井英一 旧和見小学校ライブ

2009.04.23

花の風まつりと関係ないですが、地域情報ということで。
新井英一コンサートの情報サイトをアップしました。
こちらも作りかけです・・・。

新井英一 里山ライブコンサート 旧和見小学校
133年の歴史を経て閉校になった木造校舎に、いのち溢れる歌がしみ渡る

野の花盆栽展

2009.04.04

新井英一ライブの準備で、道の駅ばとうの隣にある馬頭観光協会に行って来ました。
受付に「天生目優 野の花盆栽展」という手作りのチラシが置かれていました。

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2009 春
天生目優 野の花盆栽展
4月4日(土)~4月12日(日)

場所:市川窯
那須郡那珂川町小口1115
Tel0287(92)3113

天生目さんも会場の市川窯も花の風まつりの常連さんですね。

↓は去年のデータ

山野草の盆栽展「風花園」

市川窯
小砂焼 市川窯

2月に行われた花の風まつり準備会で、天生目さんの名前がちょっと話題になりました。
花の風まつりの創設メンバーで画家の岡倉石朋さんによれば、「なばため」というのはアイヌの言葉ではないかということでした。
天生目・生天目・生畑目・生田目・那波多目・那波田目・天女目・青天目・青田目と、ホントにいろんな漢字の「なばため」さんがいて、これはアイヌ語の当て字だろうというのです。
そういえば那珂川町にも天生目さんと生天目さんがいます。益子町にはこの地名もあるし、この辺に多いのかな。
天生目さんは、山野草のかわいいミニ盆栽なんかを作ってる心優しい原日本人ですね。
花の風まつりでの展示即売会「風花園」は今年も乾徳寺の境内でやるそうです。
ミニ盆栽欲しいんですけど、枯らしちゃいそうで買えません^^;

ちなみに那須という地名もアイヌ語から来ているという話を本で読んだことがあるんですが、「那須文化研究会」の木村康夫先生にお会いした時に聞いてみたら、それはよく分かっていないということでした。

市川窯は、小砂焼発祥の藤田製陶所の名工だった方が何代か前に独立して開いた窯だそうです。
販売所には伝統的な小砂焼の名品がいくつも展示されています。

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これは去年市川窯で買ったマグカップ。
デザインも気に入ってるんですけど、手に持った時の軽さがちょうど良くて愛用してます。
小砂焼伝統の名工の技が今に生きている!って感じでしょうか。

鬼の研究所

2009.04.02

鬼の話

馬頭の大山田というところに「ロサ・ムンディ」というカフェがあります。
去年に続いて今年も花の風まつりに参加するそうです。
↓は去年の画像です。

このロサ・ムンディには鬼の研究所という集まりがあります。
一応この会に参加してるんですが、ここから発行している冊子に書評を書けといわれました。
2ヶ月ぐらい前の話しです。忙しくて手を付けられずにいたら締め切りから2週間ぐらい過ぎてしまいました><;
一昨日あわてて書き殴って提出してきました。
目をつぶってめちゃくちゃ殴り書きしたので文章はひどいもんですが、とりあえず何ヶ所か言葉遣いを直してこっちに転載します。

書評『酒呑童子の誕生 もうひとつの日本文化』
                             高橋昌明(中央公論) 2005年

那須烏山市の山あげ祭りは、名産の烏山和紙を使った10メートルを越える巨大な山を模したホリゾントと細密な工夫を凝らした伝統的な舞台装置で知られるが、この祭りの起こりは永禄三年(1560)に遡るという。
永禄三年といえば、織田信長が今川義元の二万五千の大軍を打ち破って急速に勢力を拡大する切っ掛けになった桶狭間の合戦のあった年で、戦国時代のただ中ということになる。

下野の国もまた領地を争って武将達は戦乱に明け暮れ、戦に斃れるものも多く、飢饉や疫病も絶えなかったと伝えられる。
そんな中で烏山城主の那須資胤が五穀豊穣、疫病退散を祈願して牛頭天王を勧請したのが山あげ祭りの始まりである。

牛頭天王は素戔嗚尊と習合して京都の八坂神社に祀られ、やがて全国に広まった除疫神だから、山あげ祭りは本来、疫病退散を主たる目的としていたと考えられる。

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さて、以前当誌に角を生やして毛皮をまとう鬼の姿と穏(おぬ)から鬼への言葉の転化を少し書いた。
高橋昌明著『酒呑童子の誕生─もうひとつの日本文化』は、形姿が定まらぬモノノケがどのようにして現代に伝わる鬼の容姿を獲得していったかを詳細に追った本である。
酒呑童子を描いた「大江山絵詞」と「酒呑童子絵巻」を考察の机上に広げ、平安の京を起点にした地勢的検証から朝鮮半島、中国の伝説まで、様々な資料を用いて説話形成の過程を読み解いていく。

この遠大な検証作業に読者として着いていくのは、軽い好奇心で鬼の伝説を読みかじった程度の知識では至難だが、幸いなことに著者は冒頭で「本論でさまざまな角度から展開するように、童子は都に疫病をはやらすケガレた疫鬼で、これがすべての出発点である。」とひとつの結論を述べている。
これを頼りに鬼のテーマパークにでも出かけるように頁をめくれば、中国の斉天大聖が出て来ようが竜宮城に迷い込もうが驚きと好奇心のうちに酒呑童子の姿が頭の中で像を結んでくる。

鬼の棲処と言われる大江山は、かつては京都老の坂の大枝山を指したという。
京の都の西の出口にあたるが、古くはこの地で疫病が都に入り込むのを防ぐ「四角四境祭」という祭祀が行われた。
「ここで行われる一連の呪的行為は、モノノケを見えない霊的存在から、形象化され実体感のある鬼へと転化させる契機になる。」
この着想をもとに、著者は酒呑童子説話が成立するプロセスを読み解いていくわけだが、もっとも興味深いのは、目に見えぬ厄災の正体を”鬼”として眼前に出現させなければ収まらない人間の心情が、鬼を語る説話の底流に透けて見えてくることである。

そしてひとたび像を結んだ疫鬼は、謀反する者として源頼光ら都のヒーローたちに滅ぼされ、怨霊神として祀られる。
山あげ祭りでも上演される下野の国ゆかりの平将門を「外都の鬼王と指称するのも、こうした感覚にねざすのであろう。」と著者は書く。

時代を問わず鬼の話しが好きな日本人は多い。
どこに視点を置くかで見えるものが違ってくる事を、「もうひとつの日本文化」というサブタイトルが示唆しているように思う。

おはよう那珂川

2009.03.27

NHKで那珂川町が紹介されるそうです。

3月28日(土)7:30am~「おはよう日本」土曜すてき旅
3月31日(火)16:50pm~「ゆうどきネットワーク」

タイトル 「花が彩る那珂川の春」
内容   カタクリ群生地、畑ワサビ、小砂焼
取材先  カタクリ山公園
      わさび農家
      久那瀬農産加工所
      国山窯
リポーター 本庄美奈子

ところで、取材先のひとつの国山窯の販売所の一角に『小砂焼』という文庫本が置かれています。
著者の大川清というひとはすでに亡くなられていますが、國學院大学の名誉教授で芸術学を専攻していた方のようです。
この方が研究の延長として地元の小砂で実際に取り組んだのが国山窯。

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この本に書かれている小砂焼の歴史が面白いんですよね。
小砂焼が生まれるまでにけっこう紆余曲折があったみたいですが、きっかけを作った水戸藩主徳川斉昭の猛進ぶりとか、それを押さえる家臣の安全第一主義的な対応が読み取れたり。

徳川幕府の内輪もめで徳川斉昭が軟禁状態にされたことで水戸藩初の製陶所の計画が頓挫し、それを受けて、陶土が産出する山の所有者だった人たちが自分たちで計画を進めて出来上がったのが現在の藤田製陶所ですが、これを読むと幕府内の権力争いとか水戸藩の派閥の対立をよそに、民間にも維新前夜の改革の空気が及んでいて、庶民自らの判断と行動を促すような価値観の転換が感じられます。
いまの状況と似てるよなぁ。

小さな政府とか地方分権って、ぶっちゃけて言えば国では面倒見切れないから自分たちでやってねってことですしね。

すくすくの森

2009.03.09

このブログと同じ内容をmixiの方にもアップしてるんですが、そっちに面白そうというコメントをいただいたのでもうちょっと紹介しますか。
例によってGPSのデータとカシミールで。

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青いラインがすくすくの森の幹線道路で、この舗装道路を起点に遊歩道が縦横に走っています。
幹線道路をカシミールで計測してみると、

全長1.967km
標高差65m

うーん。前に測った時は1.7kmぐらいだったような・・・。
GPSはけっこう誤差がありますからね^^;
もともと軍事目的でこのシステムを開発したNASAが、一般で利用できるようにした時に、わざと精度が落ちるようにしたんだそうです。

GPSでデータを取った遊歩道は乾徳寺から今建設途中のあずまや付近までだけです(赤いライン)。
街中から行くには乾徳寺からが一番いいかな。
武茂城跡とか静神社にも抜けられますしね。

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この辺は武茂氏の山城跡で、山の中をさまよってるといきなり人の手が加えられたような不自然に平坦な土地に出たりしてハッとさせられます。

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これは、敵の侵攻を防ぐための空堀だそうです。

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まず、人に出会わない山道です。こんな足跡がそこら中に。
見事に偶蹄目な痕跡ですw

ひみつの青空書斎

2009.03.05

馬頭の中心街のすぐ裏山は「すくすくの森」という遊歩道になっています。
遊歩道の入り口付近にある建物には、日本刀を作る鍛冶工房と竹工芸の教室があります。
去年の黄金週間におこなわれた花の風まつりでは、馬頭竹工芸会の「緑のなかの竹芸展」が開催されていましたね。

この施設の先にある「森林と緑の資料室」は、去年からギャラリーとして利用しているようです。
ここでやってた写真展に行って来ましたが、小さいけどなかなかいい感じの建物なので、もっと稼働率あがるといいですね。

遊歩道もこの辺までは時々人を見かけるんですが、ここから先になると滅多に人に出会いません。森林整備の仕事をしている人とか、キノコ狩りのおばさんとかぐらい。
地図ソフトのカシミール3Dでみるとこの先の方が標高が高くて見晴らしがいいんですが。
この道は地図に載ってないんで、GPSで測位したデータをカシミールで表示してみました。
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でも、数日前に行ってみたらギャラリーのちょっと先の高台に東屋っぽいものを建ててました。
この場所は前から展望広場とかっていう看板が立ってたんですが、木が生い茂って那須連山とか日光の山が見えそうで見えないというニクイ場所だったんですよねw
これで名実ともに見晴らしのいい場所になるかも。
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ここだけの話しですが、那珂川町にはお気に入りの場所がいくつかあって、秘密の書斎にしています。
そのひとつが、上の地図の「眺望ベンチ」(勝手にそういっている)。

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これはたしか、夏の頃に撮った写真。
わたくしの書斎の風景でございます。
寒いんで去年の秋から来てなかったんですが、周りの木を伐採してますます眺めが良くなっています。
暖かくなるのが楽しみですけど、いい感じになって散策の人が増えると場所を取られたりしちゃうかな。
まあ、他にもまだ秘密の場所が4つぐらいあるからいいや。

そうそう、書斎にタバコの吸い殻捨てないでくださいね。
おねがいします(´・ω・`)

雪のドライブ

2009.02.27

もうすぐ3月だというのにすごい雪です。
今日は仕事で馬頭の谷川に行って来ました。

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谷川は茨城県との県境で、那珂川町の中心街がある馬頭や小川で雨が降ると、谷川の方では雪ということが多いそうですが、車で向かう途中でミゾレに変わって、あっという間に雪景色に!

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あわてて帰ってきたんですが、馬頭も雪でした^^;
うちから撮った写真を、早速ページのタイトル画像にしてみました。

花の風まつりのパンフレットを作る時に、イベントの数が多いのでレイアウトに苦労するという話を聞きました。
それと、開催地全域のイベントマップを掲載するのが大変なんだそうです。
だいたい田舎はどこでも人口は少ないわりに土地は広いんですよね。
山ばっかりですけど。

旧馬頭町から東に向かうと谷川があって、その先に盛泉というところがあります。
このふたつ合わせて盛谷地区と言ってます。人口が多ければ一緒くたにして言われることもないんでしょうが。
そのかわり、この辺はのどかな里山が広がっています。

去年の花の風まつりで、このあたりで催されたイベントは、

盛谷なごみの里の「たけのこ掘り」「田舎の手作り食」
作山さんの谷川小学校での「陶芸体験」
芳賀さんご夫婦の「リュート演奏と朗読のひととき」

の3つでしたね。
催しの数は少ないけど、行った人からは楽しかったという感想を聞きました。
広重美術館がある馬頭の中心街から谷川とか盛泉まではだいたい10kmぐらいかな?
田舎に住んでるとこれぐらいの距離の移動は当たり前なんですが、他所から遊びに来ると、見知らぬ土地はけっこう遠く感じるかも知れませんね。

遊びに来る人たちが、あちこちを上手く回れるような案内がウェブサイトで作れればいいんですけどねえ。

こんな感じで。

地図の上の方の緑の矢印をクリックでスタート。
ドラッグで地図の表示位置を移動出来ます。
大きい画面で見るには「写真・標高グラフ付きの大きな地図を見る」をクリック。