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おはよう那珂川

2009.03.27

NHKで那珂川町が紹介されるそうです。

3月28日(土)7:30am~「おはよう日本」土曜すてき旅
3月31日(火)16:50pm~「ゆうどきネットワーク」

タイトル 「花が彩る那珂川の春」
内容   カタクリ群生地、畑ワサビ、小砂焼
取材先  カタクリ山公園
      わさび農家
      久那瀬農産加工所
      国山窯
リポーター 本庄美奈子

ところで、取材先のひとつの国山窯の販売所の一角に『小砂焼』という文庫本が置かれています。
著者の大川清というひとはすでに亡くなられていますが、國學院大学の名誉教授で芸術学を専攻していた方のようです。
この方が研究の延長として地元の小砂で実際に取り組んだのが国山窯。

ファイル 9-1.jpg

この本に書かれている小砂焼の歴史が面白いんですよね。
小砂焼が生まれるまでにけっこう紆余曲折があったみたいですが、きっかけを作った水戸藩主徳川斉昭の猛進ぶりとか、それを押さえる家臣の安全第一主義的な対応が読み取れたり。

徳川幕府の内輪もめで徳川斉昭が軟禁状態にされたことで水戸藩初の製陶所の計画が頓挫し、それを受けて、陶土が産出する山の所有者だった人たちが自分たちで計画を進めて出来上がったのが現在の藤田製陶所ですが、これを読むと幕府内の権力争いとか水戸藩の派閥の対立をよそに、民間にも維新前夜の改革の空気が及んでいて、庶民自らの判断と行動を促すような価値観の転換が感じられます。
いまの状況と似てるよなぁ。

小さな政府とか地方分権って、ぶっちゃけて言えば国では面倒見切れないから自分たちでやってねってことですしね。

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